拡張し続けるラ・ドーフィーヌ

拡張し続けるラ・ドーフィーヌ

2015年11月、ラブリューヌ家の同族持株会社であるFCB SA社が、シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌSAS社の株式100% を取得。これによりフランス資本の同族企業としての会社形態が維持されました。FCB SA社はCegedim社の筆頭株主でもあり、後者は売上額およそ5億ユーロ、ユーロネクスト(パリ)上場企業です。

FCB SA社が手掛けた初期事業のひとつがシャトー・オー・バレ(Château Haut Ballet)の買収です。2016年9月16日に購入契約書にサインをしています。

シャトー・オー・バレは、ルーシヨン地方のワイナリー、マス・アミエル(Mas Amiel)のオーナーとして知られるオリヴィエ・ドゥセルSCEA社の所有にあり、ドルドーニュ河を見下ろすジロンド県サン・ミシェル・ド・フロンサック村の高台に13ヘクタールのブドウ畑を有しています。古代からの人類の足跡が確認される卓越した品質のテロワールで、前期漸新世に形成されたアステリア性(礁性)石灰石を主成分とします。多数のアステリア(ヒトデの一種)の化石が確認されることからこのように呼ばれています。ここではメルロ(75 %)およびカベルネ・フラン(25 %)を栽培しています。

同シャトー購入により、シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌの作付け面積は40ヘクタールから53ヘクタールへと拡大。ファースト・ラベルの生産量の増大につながりました。

 

新たに購入した区画に対しても、オーガニック(Bio)&ビオディナミの栽培ポリシーが適用されます。3年間のコンバーション期間をへて、シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌの既得畑40ヘクタールで生産された2015年ヴィンテージに対して、オーガニック農法(AB)の認証を取得しました。ビオディナミでの栽培を拡張する際も、とにかく自然環境を配慮した方法をとり、倫理的で健康的な生産プロセスに独自の理念が生かされています。化学物質および農薬の使用撤廃以外にも、シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌでは自然素材(鉱物、植物、アロマオイル、家畜糞など)を原料に用いた調合剤を使用しています。これらの調合剤は、人体への影響および自然のリズムに配慮して、月の周期にしたがって準備しています。

ラブリューヌ家はこれら事業に自ら積極的に取り組んでおり、シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌのさらなる価値向上を目指した投資を今後も推進してまいります。

La Dauphine s’agrandit

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