2018年収穫について – Château de la Dauphine

2018年収穫について

ようやくやってまいりました、わたしたちの努力が報われ、思いが実る時が!2018年はワイン生産家にとって、まさにジェットコースター的なヴィンテージでした。年の初めはハラハラさせられっぱなしの天候が続き、その後は陽光あふれる好天に恵まれ、幸運にも順調さを取り戻しました。Sovivins社のダヴィッド・ペルネ氏(David Pernetが同ヴィンテージを的確に総括されていますので、以下にコメントをご紹介します。同氏はワイン生産およびビオディナミ分野のコンサルタントとして活躍し、シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌも担当いただいています。

「数字の8のつく年は良好な成果をあげるのが通例です!2018年も例外ではありません。冬の間、剪定師はズブぬれになりながら作業をし、春になってもワイン生産家らの神経をすり減らす状況が続き、ベト病対策では心身ともに困憊しました。そんな折、7月初旬に状況は180度一変。またしてもボルドーならではの奇跡が起こり、申し分ない夏と初秋に恵まれました!2018年の夏は2003年に次ぐ暑さで、しかも2003年のように過度の高温やそれによる生育中断に悩まされることもありませんでした。冬の間に地下水位は十分に蓄えられており、春も雨が多く、おかげで夏の干ばつを乗り切ることができました。気温は高めで、その結果、植物(ベジタル)系アロマの劣化が進み、タンニンの生成が促進されました。果実成熟期には昼夜の寒暖差も大きく、ブドウの風味の形成を早めました。2018年は、ボルドーの過去ヴィンテージの中でも最高クラスのストラクチュアに仕上がりそうです」

ラ・ドーフィーヌでの収穫は9月21日、理想的なコンディションのもと、メルロからスタートしました。夜間は冷涼で湿度も低く、太陽は一日中燦々と降りそそぎ… 他に何を望みましょう?カベルネ・フランの作業完了まで、53ヘクタールのブドウ畑を順に収穫していきました。終盤まで数週間にわたって好天が続き、極めて上質な熟度の果実に仕上がっています。キャビアの粒と見まがわんばかりです。醸造庫へとブドウを運び入れ、機械で選果を行ないます。この際に使用する機材には高処理エアブレードが内蔵されており、小さな茎や品質基準に満たないブドウを丁寧に除去します。タンク内でのアルコール発酵にはセレクション酵母を用い、適切な管理のもと、糖分をアルコールへと退化させる工程を進めます。粒サイズは小さく、果汁と果皮の比率も素晴らしく、鮮やかな色調と同時に、深みのあるアロマおよび上質なタンニン・ストラクチュアを含む、極めて秀逸な仕上がりです。穏やかな抽出を心掛けました。みずみずしく鮮明な果実の風味が印象的で、同時に美味しい酸味がタンニンの素材感をバランス良く整えています。第一印象ではまとまりのなさが散見されますが、最終的な評価は2015年および2016年をも上回る、過去10年の中でも極めて優れた品質の仕上がりです。

 

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