
ブドウ畑
テロワール – 自然派としてのこれから
過去10ヴィンテージの醸造経験をへて、ブドウ畑についての理解は深まりました。今後の畑管理について熟考を続けた結果、自然な流れとして有機農法(AB)およびビオディナミ農法への転換を決断しました。
総栽培面積53ヘクタール… 南向きのブドウ畑はアンフィテアトルム(円形劇場)状に広がり、丘上下の区画の高低差は60メートルです。14タイプの土壌を以下3つのグループに分けています。
- 台地部分は、アステリアス石灰上の粘土質・石灰質土壌 - 傾斜地は、フロンサック特有のモラス上に深度の浅い粘土質・石灰質土壌 - 低地部分の下層部は粘土質、表層部は粘土質・泥土質・砂質土壌
これまで10ヴィンテージほど醸し、10数年の経験を積み、ブドウ畑についての理解は深まりました。今後の畑管理について熟考を続けた結果、有機農法(AB)およびビオディナミ農法への転換を決断。それは自然な流れでした。ブドウを栽培する上で大切にしている「哲学」、それは容易さに逃げないこと。「些細なことがクオリティを生む。しかしクオリティは些細なことではない」 どのような技術を採用するか… 耕起か草生栽培か。剪定法は?垣根の高さは?夏季作業の内容は?土壌改良や区画改編に至るまで… 2015年の「AB」認定取得につづいてビオディナミ農法を導入することで、倫理的農法に関する知識やスキルも徹底的に深まりました。家畜糞、植物、鉱物といった自然物質をベースに生成され、月の周期に従って適用されるプレパラシオン(調合剤)。自然環境と人体に優しい生産を目指し、自然のリズムに合わせ、丁寧な栽培法を採用しています。.