シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌでは赤ワイン用ぶどうの収穫がスタート

シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌでは赤ワイン用ぶどうの収穫がスタート

2020年9月14日月曜日、シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌでは赤ワイン用ぶどうの収穫がスタート。 53ヘクタールの畑はオーガニック農法(Agriculture Biologique/AB)認証は取得済みで、かつビオディナミ農法を実践しています。収穫作業はメルロからスタートし、カベルネ・フランは月末には終了します。

ソヴィヴァン社(SOVIVINS)のコンサルタント、ダヴィッドペルネ氏いわく、2020年のボルドーの特徴はコントラストのはっきりしたヴィンテージとのこと。

「シーズン始めにあたる冬は記録的に雨が多く、続く春は南国さながらの暖かさ。 外出制限で段取りが複雑になる中、ぶどう畑ではベト病対策と土壌管理が大きな課題として立ちはだかりました 開花は平年に比べて2週間ほど早く稀に見る早期でしたが、まさに奇跡的に5月中旬の花の時期には暑く乾いた天候に恵まれました。 また、6月19日にはぴたりと雨が止み、そこから7月中旬の着色スタートまで乾いた涼しい天候が続いたことも2度目の奇跡といえるでしょう。 それ以降は本格的な夏らしい日が続き、同時に乾燥傾向と急激な気温の上昇も観測されました。 ようやく8月中旬に救いの雷雨に恵まれぶどう畑もひと呼吸つくことができましたし、メルロの果粒もぐっと膨らみました。
ただ、晩熟品種であるカベルネはブルーベリー 程度の大きさのまま収穫を迎え、メルロも8月15日「聖母被昇天の祝日」あたりに降った雨で得られた膨らみを9月前半2週間でほとんど蒸発させてしまった感じです。 その結果、収穫は平年に比べて2週間ほど早めのスタートを切り、メルロはほぼ好天のもとで、カベルネの早熟区画に関しては雷雨の中での収穫となりました。メルロもカベルネもタンニンが突出した仕上がりで、色味の濃さが印象的です。酸は低めでアルコール度数も総じて落ち着いていま2020年は太陽を感じさせるヴィンテージ。天候を巧みに生かしながら、若い段階でこわばった印象のワインにさせないよう焦ることなく収穫すべきヴィンテージです。総じて量より質の、偉大なるヴィンテージに仕上がるでしょう」

Comments are closed.