倫理的かつ自然派の価値観に基づいたメソッド

倫理的かつ自然派の価値観に基づいたメソッド

オーガニック(Bio)&ビオディナミの理念を採用したことで、多くの新たな実践方法に触れることができました。自然環境を最大限に尊重しながらブドウ畑のケアに取り組んでいます。

シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌでは、穀類(ムギ、オオムギ、エンバクなど)をブドウ畑の畝に植え込んでいます。これは土壌の通気状況を改善するだけでなく、土壌に多くの繊維質を供給し、微生物の増殖を図ります。穀類植物はその芝を刈ることで緑肥としても効果的です。区画によっては水はけが悪い場所もあり、そこにはヒマワリを植えつけることで、土壌に優しい方法で水はけの改善に役立てています。また、ハマキ蛾の幼虫はブドウ果皮に穴を開けて灰色カビ病を発生させますが、このような害虫に対しても、自然環境を尊重した防除策を採用しています。性フェロモン交信かく乱剤はすでに導入済みです:メス蛾のフェロモン分子を含むカプセルを1メートル間隔で手作業で(!)ブドウ垣根に配置します。オス蛾との交信をかく乱させて交尾行動を阻害し、ブドウ果実への産卵および幼虫の発生を回避します。以上の方法でもすでに高い効果が確認できていますが、加えて、数週間ほど前から卵寄生蜂(Trichogramma)カプセルを導入しています。卵寄生蜂とは、昆虫の卵に寄生する小型の蜂で、つまりハマキ蛾卵の中に自身の卵を産み、孵化した蜂の幼虫はハマキ蛾卵を破壊しながら生長。その結果、ハマキ蛾の増殖を阻害する効果が得られます。

 

今後も環境や人体への影響に常に配慮し、自然派の価値観に基づいた新たなメソッドの導入を検討してまいります。

 

    

 

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