SME & HVE 認証

シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌは、倫理的かつ自然派の価値観に基づいたメソッドや人体への影響に配慮したオーガニック(Bio)&ビオディナミでのブドウ栽培の実践にとどまらず、産業全体に関わる重点課題に取り組み、さらなる品質向上を図ります。その一環として、7月1日、ボルドーワイン環境管理システム(SME/Système de Management Environnemental)の認証を取得しました。

SME(環境管理システム)  とは?

SME(環境管理システム)とは、2010年に立ち上げられ、ワイン産業に携わる関係者らが自発参加型グループを形成し、環境に配慮したアプローチに取り組んでいます。企業として継続的に成長を続け、かつ従業員の安全を確保し、社会貢献を図る… 以上を重点課題に掲げ、環境に配慮した上で最適なブドウ畑の運営をサポートします。

その目的は?

環境に配慮した生産プロセスへの移行をサポートし、ボルドーにおけるブドウ栽培・ワイン生産の技術変革を後押しします。

SMEへの参加にともなう具体的施策(コミットメント)とは?

  1. 水資源の保全
  2. エネルギー消費量および依存度の低減と低炭素化
  3. ごみの分別と再資源化の推進
  4. 独自指標および生産プロセスの最適化に関する研究開発によって実現する、生産資材の低減
  5. 生物多様性の保全、保護地域、ワイン生産地の価値向上
  6. 事業従事者および地域住民の健康保持および作業環境の改善
  7. 企業研修プランニング、現場視察、作業プロセスを見直し、パートナー企業へ協力を呼びかける
  8. 協働体制の確立と投資の強化に取り組みながら、持続可能な企業運営を図る
  9. 環境保全に関連するイノベーションの推進
  10. 各種取り組みの成果・データの共有と伝達

現在ではボルドーのブドウ畑の18 %が、SME(環境管理システム)を遵守した生産に取り組んでおり、同システムの基盤となるISO14001規格を取得しています。

そして、環境価値重視(HVE/Haute Valeur Environnementale)認証制度の整備によって、環境に配慮した生産プロセスの拡大および向上が可能になります。

HVE(環境価値重視)の構成は?

HVE(環境価値重視)認証は、環境グルネル会議(Grenelle de l’Environnement)で導入が決定された制度で、以下3つのレベルに分けられています。

レベル1:環境に関する規制の遵守。より上位の認証を得るためには同レベルを取得する必要があります。

レベル2:環境に配慮した生産プロセスを効果的に実践するにあたって要求される16項目からなるレポジトリの遵守。同レポジトリは以下4つのテーマで構成されています:生物多様性、植物防疫、施肥、水資源管理。

レベル3:環境価値重視(Haute Valeur Environnementale)の認証取得を意味する評価レベル。事業者の環境パフォーマンスは、4つのテーマ(処置を実施する頻度、窒素バランスなど)の成果指標に基づいて評価されます。

シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌは、今年、HVE環境認証のレベル3を取得しました。環境に配慮した生産プロセスの高レベルでの実践を保証するものです。

 

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